観光企画の説明
学問として歴史の浅い「観光学」については、さまざまな視点から考察が行われているが、わが国では、観光はレジャーという余暇活動の一つとしての認識が長い。
そのために、産業としての観光産業も無形のものが対象であり、有形のものがあっても「媒体」としての認識の上に立つものがある。
たとえば、一般的には、「観光商品」といえば、特産品や特産物、郷土料理などが思い当たる人が多いと思うが、従来、学問上では「観光資源」「観光施設」「観光サービス」の三つを観光商品としている場合が多い。
これは、一般に観光関連産業、観光サービスと呼ばれるものを無形だけのものとして、見えないもの、との認識からきているものであろう。
しかし、観光商品は観光者をターゲットに、商品化されたものであり、ここには、多くの無形商品、有形商品が存在する。
したがって、観光企画の説明をする際は、観光資源、ホテル、旅館などの宿泊施設、交通機関、観光施設、土産物販売、レストランなどのほかに、ケースによって、特産ブランド、郷土料理、産業観光なども観光商品に含め、食ならレシピーなど、その商品の企画開発なども合わせて検討されなければない。
資料協力:日本観光文化検定協会